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コラム Column

ゾッとする話

コロナウィルスの症状で、ある期間味覚がなくなったという話をよく聞きました。

「味がしない」感覚を「味わったことがない」ので、どんなものか考えただけで少しゾッとします。

美味しいはずの食事が、砂を噛(か)んだりタイヤを齧(かじ)るような感じなのでしょうか。

思えば、風邪をひいて鼻が詰まった時もあまり味がしない気がしますし、目隠しをして試すと、何を食べたのかさえ当たらなかったりします。

そもそも五感でいう「味覚」とは舌から入ってくるごく一部の情報であって、そこに、嗅覚・視覚・触覚等が加わり総合的な「味」になるというのは納得できます。

果物の味などは、口から鼻に抜ける香りでほぼその種類を認識していて、舌の味蕾(みらい)が感じる甘さや酸っぱさだけではなんの果物かまで判別できないそうです。

また色や見た目の美しさ(視覚)でおいしさを感じるのも事実で、サクサク、ホクホクなどの食感(触覚)も間違いなく「味」を作る要素です。

五感以外にも「情報」や「思い込み」というやっかいな感覚も「味」の要素のようで、何年も前に食材の産地を偽装した老舗高級料亭が世を騒がせたり、中国産トリュフに油で味を付け本場フランス産と偽ったミシュラン2つ星レストランも結構な話題になりました。

誰も指摘しなかったどころか、発覚まで多くの芸能人や文化人(死語でしょうか)がこぞって通い続けていた、というオチまで付いています。

味覚などいい加減なもので、もはや本物の味など必要ないのかもしれません。

グルメを自負する面々をゾッとさせた話です。

聴覚でいえば、会議において会議室で直接聴いている人には分かるのに、他室で高音質のマイク機能を通して聴いている人がその発言が聞き取れないことがあります。

マイク性能の問題よりも、聴覚や視覚以外の感覚(予測能力や雰囲気や空気感のようなもの)が遮断されて働いていないことが原因かもしれません。

運命が決まるような重要なオンライン会議や面接で、もしそれが起こったらと想像すると、ゾッとします。

逆に五感の「鋭さ」の話。

ある有名作家のエッセイでこういうのを思い出しました。

深夜にタクシーを拾い、「世田谷の・・」と行き先を言いかけると、「・・・ですよね」とピタリ言い当てられゾッとしてしまったという話です。

顔見知りのタクシーではないし、いつも乗る場所でもない。

実は、その運転手はかなり以前にまったく別の場所でその作家を乗せたことを「世田谷の・・」という口調と雰囲気だけで瞬時に思い出したというのです。

まともにお客の姿を見ることのない状況での会話を何千回と繰り返すうち、最初の一言に対する感覚(聴覚+α)が研ぎ澄まされてしまったのでしょうか。

こういう五感の潜在能力にも何やらゾッとするものがあります。

最後に、思い出してしまった私の実体験をひとつ。

その昔、仕事が深夜になり疲れ切ってタクシーを拾った私は、行き先を告げ終わるとあとは会話もせず窓から外を見ていました。 そして、なにげなく車内を見まわし、運転席のカップホルダーに立っていたドリンクの缶をボーっと見つめること数秒・・・。

疲れてヒリヒリする目を思わずこすってしまいました。

缶チューハイだったのです。

ゾッとしました。

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