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コラム Column

素敵な街並みを駆け抜けるラッピングバス

ラッピングバスとSGW

毎日規則正しく停車する恵比寿駅前ロータリーの東京都営バス。社窓から見下ろすいつもの風景が、あの日以来身近に感じるのは、SGWラッピングバスに遭遇(でく)わす幸運を願っているからだろうか…。

 ラッピングバスの運行期間は2021年1月から1年間。走る路線は我々の営業エリア。スタッフにとってもお客様にとってもなじみのある街を走るよう計画している。具体的には、渋谷駅から広尾や麻布十番を通って新橋まで行く路線。または白金高輪駅や慶應義塾大学などを経由して田町駅まで行く路線。恵比寿駅から広尾高校を経由して日赤医療センターに行く路線など。

 ラッピングバスを走らせたのは初めてではない。10年以上前の夏からしばらくの間、SGWのバスは今回と同じように、我々のテリトリーを駆け巡っていた。日本におけるバスラッピングの提案者である石原慎太郎元都知事が、車体広告に対する条例上の規制を改正したのが2000年のこと。都営バスが広告媒体となった早い段階で「これは面白い」と手を挙げたのだった。

 スタッフからもお客様からも好評を受けてしばらく続けた後に、また新たな広告展開を考えることになりSGWバスは引退(?)。それが約14年ぶりに復活することになった。広告費を何に使おうかという話になった際「もう一度ラッピングバスを」という声が出たのだ。

見たらラッキー? グッドウィルの醸成をめざす

爽やかな青に、さりげなく敷かれた間取り図。これは前回のバスでいくつかあったデザインのひとつを、ほぼそのまま用いている。そこにランダムに入るキーワード。これらはスタッフから募り、そのなかから担当者が話し合って決めたもの。

 大きく社名が入るわけでもなく、問い合わせ先が入るわけでもない。バスを見ただけでは不動産屋のバスということもわからないかもしれない。それでいい。会社の業務内容やサービスを告知する一次広告ではない。好感度を醸成するための二次広告が目的だ。   我々のお客様に「SGWさんのバスを見たよ」と言ってもらえればうれしい。スタッフが「バスを見た!」と喜べば企画した甲斐がある。SGWを初めて知る人には「ユニークな会社だな」「なんだか他の不動産屋とは違うな」と、なんとなく心に留まれば成功といえるだろう。

奇跡の復活の舞台裏

「前回のデザインを用いた」とさらりと述べたが、実はそこが大きなポイントだった。このデザインは、我々のお客様である超一流デザイナーさん所縁のものなのだ。家を買っていただいたご縁からダメモトでバスのデザインをお願いしたところ、非常に多忙ななか、信頼する後輩デザイナー氏を紹介してくださった。そうして生まれたデザイン、第1案は全体を黒、文字が金という高級感あふれるもの。しかし黒は視認性の問題などから都の審査に通らず、青や白のデザインになったという経緯がある。

 お客様とのつながりから生まれた想い入れの強さと同時に、とても好評だったということで、今回もデザインありきで話を進めていったのだが……社内に残っていると思っていたデザインのデータがない。しかも当時の担当デザイナー氏の会社が解散していて連絡が取れない。あきらめかけたときに、担当者がふと、かつてこのデザインを使用して看板を作ったことを思い出した。その広告代理店に相談すると、数日かけてデータを探し出してくれたのだった。

 このデザインが使えないのなら、ラッピングバスはやめる。何か他の広告媒体を探すという雰囲気になっていたなか、ギリギリのところで望みがつながったという話。しかも、そうこうしている間に、デザイナー氏を紹介してくださったもともとのお客様の訃報が届いた。14年前の経緯を知るスタッフ一同、思わず言葉を失う偶然の出来事。このラッピングバスは、社会的にはただのバスだけれど、我々にとってはこの先もずっと忘れることのできない奇跡の1台となった。

SGWの想いを込めて

この原稿を書いているときには「スタッフの誰が一番早くバスを見られるか」で盛り上がっている。コラムが公開になる頃には、きっとすでに見たスタッフも多いだろうと思う。1台しかないSGWバスだから貴重で、いつどの路線を走るかわからないから、それがまた楽しい。

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